こんにちは、グレリーヌです。
今回でクビの記事は最終回です。ここまで読んでいただいた皆様、本当に感謝です。いつも前置きが長かったのですが、もう最終回ということでサクサク気持ちよく終えたいと思います。
それでは、本題に入ります!
連載第5回目:
友人・知り合いのクビの経験談&同僚だった社員とのこれからの人間関係
周囲の反応
アメリカではよくあることなので、割と皆そこまで大ごとのようにリアクションする感じじゃありませんでした。(勿論友人も家族もすごく親身になってくれます。)日本だと何だかクビになったと言うのもはばかられる気分になりますが、こちらはそういうのは恥っていう感じじゃないです。というのも、皆こういうことって自分達の人間性が否定された訳じゃない、自分が悪いのではないと知って(信じて)いる気がします。むしろ会社の非情さや理不尽さは皆が重々理解していることなので、「えークビ?なにその会社サイテー。もうそこの商品一切買わないから!」とか言うノリです。
また、人に伝えることで、別の仕事の機会に繋がる可能性もあるので、隠すよりも知らせる人の方が多いですね。なので、クビになったことは決して恥じゃありません、人生経験です!
ちなみに実家の家族には、アメリカとは文化も違うのでクビの捉え方ももっと深刻で、余計に心配にさせてしまうかもしれない、、とどのように伝えるか悩みました。
でもわざわざ時間を見つけて電話で報告すると余計に大ごとっぽくなっちゃうので、ラインでサラッと伝えることにしました。
「この前クビになったけど、こういうのも人生経験だし、今は仕事のストレスから解放されて清々しい気分よ。びっくりしたけど別に落ち込んでないし、夫も気にすんなと言ってくれてるから私も気にしてないよ。このご時世会社都合で切られるとかアメリカではよくあることだからどうしようもないし、自分が悪いわけじゃないし。夫もケーキと花まで買ってむしろ祝ってくれたよ」と、とにかく大ごとに聞こえないように伝えました。
父母も、内心心配してくれているかもしれませんが、私にはそんな素振りを少しも見せずに「またこれからのことは考えたらいいよ、元気でいてください」とハートマーク付きで返事くれたので、このサラッとした距離感の心遣いと、あえていろいろつっこんでこないところ、ありがたかったです。上記の父母からの返事を読み返すたび、人生ってそのとおりだなと思いました。
絶対にやらない方がいいこと
- 一日中パジャマ
- すぐにリビングのソファに座る
- SNSやTV番組にハマる
- 食事をスキップ
- 寝坊
心がけること
- 服装は毎日ちゃんとする:以前仕事中に来ていた服装とは違うスタイルも気分転換でよし!(できるだけダボダボの服よりも体にピタッとフィットするスタイルの方が気がひきしまります。私はピッタリとしたレギンスを履くようにしています。そうすると、ちょっとした時に体の線を鏡でチェックしたり、ストレッチしたくなりますし。すぐに一歩外に出られる格好だと、引きこもり防止にも)
- 1日のルーチンワークを作る:私の場合Googleシートででチェックリストを作りました。娯楽以外で必ずやりたいこと、を毎日・毎週のレベルで記録しています
これからやりたい楽しいことリストの作成: やらないといけないことじゃなく、やってみたいこと、学びたいこと
引用元:https://gurerine.hatenablog.com/entry/2023/04/07/blog-layoff3-usa - 睡眠7時間
- 毎朝○時から自分のPCのあるデスクに座る習慣をつける
- 1日1回は日光に当たる
- 何をするにも自分のメンタルを最優先!:そりゃ最終的に前に進むしかないですが、前に進む前にメンタルの調子を気にしましょう。
※心が不調だったら、カウンセラーに通うのもありです。因みにプロのカウンセリングを受ける人が多いのもアメリカでは普通なのですが、そういえばカウンセリングを受けていることを隠す人もいないですね。私もやばいかな、と思ったら通うかもしれません。
知り合いのクビ経験談
以下全てアメリカでのことです。
知人A:
大卒で大手のイギリス系の出版社にニューヨークで勤めていたところ、6ヶ月でクビに。彼の場合はファイヤです(ファイヤとレイオフの違いは第1回目をご参照ください↓ ↓)
- クビの原因は今でも分からないそうですが、勿論即日解雇ということで、なんと彼の場合仕事をしていると突然地下に誘導されてその場でクビの宣告、その後自分のデスクに行くことすら許されなかったそうです。それで彼の私物はどうなったかというと、同僚が全て持ってきてくれたそうで、しかも食べかけのベーグルもそのままだったので、それも持ってきてくれたそうです。
- 大卒直後、初仕事での突然のクビ、相当ショックだったそうです。「とにかく思いっきり泣いた」と言ってました。
- 通常はクビになる前に警告があるはずですが、彼の場合は漠然と注意をされたことはあったが警告とは思えないほど曖昧だったそうです。
- クビと言ってもファイヤで退職金も失業保険も出ないので、親からはさっさと仕事を見つけろと急かされたとのこと。
- 現在の彼はハッピーにリモート・フルタイムでメディア系の仕事をしています。
知人B:
数十年ほど働いていた会社から突然、「もうそろそろあなた、リタイヤしてもいいわよ」と言われたそうです。そして、以下の二つの選択のどちらかを迫られたそうです。
- ①表向きは自主的に6月末でリタイヤするなら今年働いた分のボーナス半年分を、来年度にもらえる。その代わり表面上はあくまで自主退社なので勿論退職金、失業保険はなし。
- ②3月末付にて会社側の都合によるレイオフなら失業保険、退職金は出るけど来年のボーナスはなし。
この内容に対して人事は書面での対応を一切拒否したそうです。
この時点でものすごくブラック企業って感じですよね。彼女はすぐに弁護士に相談したのですが、弁護士からの回答は予想通りで、会社側が理不尽な要求を突きつけていることが明らかで、年齢による差別も考えられることから訴えるのはありとのことでした。(この場合だいたい社員が勝つことが多いのですが、ものすごく労力がいるので、訴えるかどうかは難しい選択ですね)。因みに弁護士曰く、会社側がクビにしたい社員に対し意図的にリタイヤを促すのは違法とのことです。(リタイヤにさせたい理由は様々ですが、退職金・失業保険を払いたくない、会社のイメージダウンなど)
彼女の場合、もう年も年なので、穏やかに職場での最後を迎えたいとのことで、結局訴えることは諦めて①にしました。彼女にすれば、ボーナスの金額の方が失業保険より勝るという計算で、①を選ぶことにしたそうです。また、彼女の給料はかなり高いそうで、このポジションなら会社は彼女の給料の3分の2で若い社員を見つけられるから追い出したかったのだろう、と、言ってました。そこは何とも言えませんが、大いにあり得ると思います。
こんな話を聞くと、やっぱり会社って血も涙もないですよね。話を聞くだけでもショックだし傷つきます。私自身もある意味コーポレーションに対する軽いトラウマみたいになってる気がします。(・_・; 第4回目で書きましたが、会社もクビにした社員の心のケアパッケージとかも福利厚生の一部にしたらいいのに、とつくづく思います。
そして自分も以下のことに注意したいです。
- 自分のパフォーマンスが良いと評価されても要注意
- 昇給確定後直後は用心する
※連載第2回目参照
同僚との今後の人間関係
やっぱり変わってしまいました。当然、以前は同僚同士だったのが、今は私が外部の人間に変わったので物理的にも当たり前ですが、正直あの上司達と一番近い場所にいる同僚達とこれからも友人としての関係を続けることは、私には無理そうです。
それは残念なことでも何でもなく、離れてしまったものは離れたままでも良いと思っています。同僚が仮に私に連絡をくれたとしても、できれば距離を置いた方が私としては煩わしさがなく気楽なので返事をするなら一言二言で返す、または今は返事とかちょっと気持ち的に無理、と思うならもう一切返事をしないかもしれません。もともと友人関係ではなかったのでお互い差し支えないですし、自分のメンタルを優先するために最適な行動を選ぶと思います。
まとめ
この連載ブログを書けたことで、私もレイオフに対するGrieving Time※として、今の自分をしっかり見つめ直せて良かったです。心の整理ができました。※Grieving Timeについては第4回目参照
上司については恨むつもりもないですが、許せないこともあります。でも自分が幸せになることこそが、彼らへのリベンジだと思います。彼らはいわゆる反面教師で、こういう人間にはわたしゃ絶対ならないぞリストのトップに君臨させて「時間の無駄になる前にさっさと解放してくれて感謝するわよ」と思うようにします。
連載中にも書いたかもしれませんが、人生いろいろあるよなーと思いますが、だからこそ楽しみたいですね。
これで連載ブログは終了しますが、最後までお読みいただきありがとうございました。
以下、第1回目からの過去の連載内容です。もし興味がありましたら是非☆
人生何が起こるかわかりませんが、皆様がどうぞ元気に毎日を過ごされますように!
※1ヶ月過ぎた後の番外編も更新しました!↓