こんにちは、グレリーヌです。
さて、今回私が経験したクビについてですが、いよいよ連載第3回目、あの日の朝起こったことについて早速始めて行きます!
※因みに私の場合はファイヤでなくレイオフになります。違いについてご興味ありましたら第1回目をご参照ください↓ ↓
※第1回目から読んでいただいている方には何度もお知らせしていることになり恐縮ですが、第1回目からの連載予定は以下のとおりです。
それでは本題に入ります!
連載第3回目:
あの朝起こったこと・レイオフの予兆・今後のためにできること
朝9時のミーティング
時間帯
3月30日の午前9時木曜日のことでした。ミーティングがセッティングされたのは、同じ週の月曜日、つまり3日前になります。月曜の時点でミーティングの招待状が来たときは、「朝の9時から?普段9時ジャストからミーティングなんて今までなかったのに珍しいな」と思いましたが、出席者のミーティングスケジュールを調べたところ、9時しかなさそうだったので、この時間しか無理だったのだろう、とさほど気にしませんでした。
因みに翌日3月31日の金曜日は有給休暇をとっていたので、上司も今月中の今週中に済ませておきたいのだろう、とも思いました(この部分については結果的に当たってました)。
内容
アジェンダがなかったので(うちのミーティングはいつもそうなんですが)、月曜日に招待状が来た時上司に、「ねえ、これっていつもの1対1のこと?それにあなたの上司も今回は参加ってことなんですよね?」とチャットで確認しました。すると上司の返事は「Yes」でした。
出席者
時間帯の他「なにかおかしい」とも思わなかったのは、もう一つ理由がありました。それは、ミーティングの出席者が、直属の上司、上司の上司、私の3人だけということ。上司の上司、と聞くとドキッとするかもしれません。でも、上司の上司は最近まで長い間私の直属の上司でしたので、彼女が参加することに何の疑問もありませんでした。上司とも、上司の上司とも、よく私と1対1のミーティングもしていたのと、以前も何度もこの3人のメンバーで何かあればミーティングをすることもよくありました。久しぶりにキャッチアップが必要とでも思ったのだろうとしか思いませんでした。
隠れた出席者が登場!
こうして何の疑問も持たずに当日の朝9時、リモートミーティングに入りました。因みに私の勤務開始時間も9時です。すると、なんとまた、どういう訳か今まで見たこともない人物がミーティングのカメラに映っていました。上司、上司の上司、そしてもう一人の人物はなんと人事(HR Business Partner 略:HRBP)だったのです。しかも、私が参加する前からずっと話し合っていたようでした。
上司の上司:
私が参加するとすぐに、上司の上司がまず私に話しかけました。
内容は以下のとおりです。
- ああ、ごめんなさい。本当に残念だけど、私にはどうすることもできないの。
- 一旦〇〇プロジェクトも終了したことだし、人員削減を視野に入れないといけなくなり、あなたがその対象になった。
上司の言った〇〇プロジェクトは、一つの節目を昨年度末に終えましたが、大規模なプロジェクトなので、まだまだ実際は終わってないんですけど。因みに直属の上司は一言も喋らず、カメラもオンにしていませんでした。そして、そのままこの後逃げるように、私と人事を残してミーティングから忽然と消えました。最後の一言が「アイムソーリー、バーイ」。はい、Ω\ζ°)チーン って感じです。
こんな感じで上司との別れは、5分とかかりませんでした。
人事:
ここからは人事にバトンタッチして以下の事務的なことを話し始めました。
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- あと少ししたら全てのアクセス権限がなくなる
- 会社のパソコンは、後ほどITチームから返送用ラベルと箱が自宅に届くのでラベルを受け取り次第速やかに返却すること(送料は会社もち)
- 会社を通して加入する健康保険は明日3月31日まで有効(失業者向け保険COBRAの説明・4月分のCOBRA保険料は会社が負担)注:私は夫の健康保険に既に加入しているのでCOBRAは必要ありませんでした。
- 退職金:一ヶ月分の給料が4月にもらえる
- 州の雇用保険について
- 有給休暇の未使用分は日数で数えて給与としてもらえる
私から人事への質問
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- 私:今回のレイオフは私だけなのか?
- 人事:それは私からは答えられないけれど、これはあくまでビジネス上における決定
- 私:せめて仲の良かった同僚たちには個別にチャットして別れを告げたい。あとどれくらいの時間会社のポータルにアクセスできるのか?
- 人事:ITが既にあなたのアクセス権限を終了する作業を進めているので、時間は殆ど無いと思われる。同僚達には上司に代理でよろしく伝えてもらいなさい。
- 私:今回のレイオフは私だけなのか?
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こうしてミーティングは20分で終わりました。あっけないもんです。
というのも、もういつアクセス権限がなくなるかもしれないと分かって、オタオタしていられないと私も一刻も早くアクションせねば、と私も急がねばなりませんでした。
私の直後のリアクションと上司のとった行動
もうすぐにでもアクセス権限がなくなると知った以上、とにかくショックだとか悲しいとか嘆いてる余裕などありません〜!!とにかく残された時間で行動起こすのみ!(時限爆弾のカウントダウンまでに作業を終えるような気分でした。)
私がとった行動
- 自分がコツコツ作り上げたポートフォリオや販促文言週などを全てダウンロードし、一気に自分のパソコンに送りつけて保存しました。(ギリギリセーフ!全て間に合いました。)
- 5秒だけ確保して、グループチャットから「Today is my last day. Thank you all! (今日が私の最後の日です。今までありがとう)」。とだけ送りました。やっぱ切ないっ!
上司のとった行動
- 上司が、私と人事を残してミーティングを退出直後、私抜きでチーム内で緊急ミーティングをしたそうです(これは仲の良い同僚とのプライベートの電話のやりとりで知りました)。私抜きってのが、またなんかもう既に終わった人って感じで、ちょっと非情だなあって思いました。
- 同僚の反応:多分そのせいで、みんな驚いたらしく、同僚からチャットがわんさかきたのですが、そんなもの見ている暇もなかったので、結局見ないままアクセス権限が無くなりました。
クビの予兆(私の場合)
これはもう100%あくまで私の経験としか言えませんが、以下のようなことがあればレッドフラッグかもしれない、と今後は注意しようと心づもりします。会社によって対応は様々だと思うので、これを鵜呑みにしないでください。
- 普段は殆どない時間帯のアジェンダのないミーティング:
私の場合は午前9時でしたが、だいたいレイオフやファイヤって午前中が多いと思います。去年元同僚に起こったレイオフは、確か午前10時〜11時の間でした。- カマかけるつもりで、「この時間帯以外では可能ですか?」とか「アジェンダは?」と聞いてみるのもありです。自然なコミュニケーションとして、私も忙しい時は「この時間帯は仕事が特に忙しいのでリスケさせてください」ということもありました。
- 最近あまり絡みの少ない人物がミーティングに出席予定:
これについては油断しました。上司の上司と言えど、もともと最近まで直属の上司だったので、何か私のプロジェクトのことでフォローアップしたいのだろうと思ってしまいました。説明の準備もしていたほどです。(苦笑)- 隠れた出席者がいる可能性がある(人事が参加することになっていたのに、その事実は私は参加するまで知らされていなかった。)
自分が今後のためにできること
今後は万が一同じようなことがあった時に聞いておきたいことをリストアップするなど、事態に備えておく価値はあるかもしれません。また、メンタルを鍛えるにも良いんじゃないかと(そりゃあ二度と経験しないに越したことはないですし、別にレイオフやファイヤに動じないぞー!なんて人であれば本当に素晴らしいし、それで良いのですが、大半の人はある程度ショックだと思います)。
備えたいこと:
- シュミレーション:シュミレーションと実際では勿論違いますが、ちょっとくらいしといて損はないかと思います(特にアメリカ)。
- きいておきたいことをまとめたノートを準備(退職金や雇用保険は出るのか、未使用分の有給休暇について、会社による雇用支援サービスの有無 etc.)私の場合ですが、以下にも記しています。
上司或いは人事にきいておけばよかったこと
今思うと、あの9時のミーティングでもっと掘り下げてきいておきたいことがありましたが、朝一番で背後から蹴っ飛ばされたような気分だったので、残念ながらきちんとした言葉で表現できるような質問は思い浮かびませんでした。これでも昨年の大規模レイオフを見ているので日頃から「自分にもいつかあるかもしれない」、と心の準備をしていたつもりでも、今回突然のレイオフを経験をして、いかにショッキングなことかと分かりました。
以下、あくまで私の場合ですが、あの時きいておけばよかったことをリストアップしました。
- 直近のパフォーマンスレビューはExceed Expectationだったのに、なぜレイオフされるのか?
これは仕事の頑張りや成果の他、改善が必要なところなどを上司が評価するもので、私は上司から「期待以上(Exceed expectation)」という評価をもらいました。要は、「大変よくできました」っていうところでしょうか。ちなみにその一つランクが下が「期待どおり(Meet expectatiom)」です。この評価は昇給に影響します。高評価の方が次回の昇給率が高くなります。
引用元:https://gurerine.hatenablog.com/entry/2023/04/06/blog-layoff-usa
- 月曜の時点で今日私がレイオフになることを知っていたのか?もしくは、いつこの決定がなされたのか?
- これまで上司や同僚とは、友人や家族よりも時間を共にしてきた。その中で信頼関係を築きながら働いてきた。では、△△(上司の名前)は、私を信頼してくれたのか?していたとすれば、なぜもう少し余裕をもって知らせてくれなかったのか?そうすれば同僚への引き継ぎや別れの挨拶もでき、最終日に向けての心づもりもでき、会社への信頼を最後までもって働くことができただろう。(感情的になってはいけないですが、丁寧に言えるようにして、きいておいても良いと今は思います。)
- なぜ人事もミーティングに参加することを最後の最後まで隠していたのか?
- 〇〇プロジェクトは実際にはまだまだこれから、そして日本チームは大きな市場で、日本語は他と比べてもダントツで基本的にお金がかかる言語で人員は二人いないと回らないことは知っているはず、人員削減という理由の他に本当は原因はあったのか?(例えば、給料が高すぎてもう予算がいっぱいで手に負えない、とかはっきり何か決定的な情報を言ってくれた方がまだありがたい。なんかカップルの関係みたいですね。)
- 上司のパーソナルな連絡先:
これは今後もコネクションとして繋がっているに越したことはないので、できれば繋がりたくないけど念の為、ということもあります。
まとめ
というわけで、あの朝突然のレイオフ通告の詳細、レイオフの予兆、自分が今後のためできることについて、綴らせていただきました。
この会社は、昇進二回、昇給も数回経験している会社でした。
レイオフだろうが、ファイヤだろうが、クビはクビ。突然仕事を失うということはやっぱり少なからずショックなことで自尊心も傷つく出来事です。できるならこんなこと誰にでも起きてほしくないけれど、もう起こってしまったんだから次に進まなきゃ、と前向きになるためにも、このブログを書いています。
次回は第4回目、「直後の感情(混乱?悲しみ?怒り?)・その後客観視して・私にとって仕事とは」になります。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。
※1ヶ月過ぎた後の番外編も更新しました!↓