こんにちは、グレリーヌです。私のペンネームは、もともと私の日本の実家に住む灰色のキジトラ、グレン君の名をもじって愛嬌をこめて姉がつけた呼び名です。変なの、と思われるかもしれませんが、あしからず(ΦωΦ)
こちらの連載ブログも後半に入ったので、ここまで読んでいただいた方に感謝の気持ちをお伝えしたく、ペンネームの由来についてもお伝えさせていただきたいな、と思いました。今は時間ができたので気分転換にグレンや父母に会いに行こうかなと一時帰省の予定も検討中です。
このブログが、少しでも何かのお役に立てれば嬉しいです。本当にありがとうございます。
さて、前回(連載第3回目)で、朝に突然クビ(レイオフ)を告げられた時のことについてお話しました。↓ ↓
※因みに私の場合はクビと言ってもファイヤ(Fire)でなくレイオフ(Lay off)になります。違いについてご興味ありましたら第1回目をご参照ください。また、第1回目から読んでいただいている方には何度もお知らせしていることになり恐縮ですが、第1回目からの連載内容は以下のとおりです(全5回)。
それでは、本題に入ります!
連載第4回目:
直後の感情(混乱?悲しみ?怒り?)・その後客観視して・私にとって仕事とは
前置き
この記事ではあの朝通告された直後を含む、感情部分に突入していきます。今こうしてレイオフとなってからもうすぐ2週間になりますが、自分の心が事実をどうやって受け止めて対処しようとしているかをあの日以来ずっとアンテナを張って見守っています。
実はこれ、何よりも大切なことじゃないかと心の奥底でずっと思っているんです。
正直今回起きたことを一切を無視できるものなら、忘れられるならどんなに気楽かと思います。けれどそんなことロボットじゃなし、無理です。(苦笑)
辛い記憶をPCデータのように消去するなんてSFなことはできないですし、或いは頑張って無視しても、多分日中無視した分夜眠れなくなると余計しんどいです。たとえ前に進んでも、事実を受け止めなかったことで後々ネガティブな感情がドッと押し寄せる可能性もあるかもしれません(そのせいで変な勧誘にはまるとかご免ですし)。
なので、まず起きたことを自分でしっかりと受け止めて、その後どうしたいか、メンタルを鍛えて学ぶ良い機会として毎日を過ごしています。そんな訳で辛さも悲しみも含めて心の声にガイドさんになってもらいます( Let my emotions guide me というフレーズを以前聞いたことがあります)。人生次のステップに進む前にしておきたい、心の休息&準備の時間ですね。
いつかこの経験をして良かった、成長できた、と思いたいですし。
レイオフ通告直後の感情とその夜
後で分かったこと:日中はショックと混乱で空元気&夜は混乱の渦
直後はこんな感じ→→→「とうとうクビかよ、おいおいちょっと待て、くよくよしちゃだめだ。イライラもだめ。私のエモーションとエネルギーをクビにしたあんな会社のために注ぐとか、エネルギーの無駄使いだ。むしろポジティブに過ごすことこそ会社に対してザマーミロ!じゃないか」こんな風にアゲアゲ思考フル回転でした。
でも今思えばやっぱりそれなりにショックで、空元気に振る舞うのが精一杯だったと思います。
また、ショックはショックでも、当時の自分はその時どんな気持ちだったのかが分からず混乱していました。自分の気持ちは怒り?悲しみ?悔しさ?もしくは何?と。結局自分の気持ちの正体は何か日中は分かりませんでした。今思うと無事にその日を終えたので十分じゃないかと。
それと、やるべきことを空元気な同日中どうしてもやりたかったので、それができただけでもう十分その日はよくやったと思っています。
↓↓
その日にやったこと
負の感情がいつ押し寄せるかもしれないので、とにかく最低限のことをその日のうちにやりました。
- 人事からもらった書類に目を通す:
- これはなるべく早めが良いです!後で絶対よみたくなくなるので
- 近所をゆっくり散歩:
- ビタミンDを補うため。くよくよ&ダラダラ防止。(海が近いのでその日は浜辺を歩きました。)
- バルコニーで日光浴:
- 散歩と同じ理由
- これからやりたい楽しいことリストの作成:
- やらないといけないことじゃなく、やってみたいこと、学びたいこと
- ランチは気分をあげるため普段食べないものを食べる:
- 何とまあ、カップヌードルでした。w 私にとって大好物で特別なものなので・・・レイオフ記念のカップヌードルなんてもう食べないだろうなという気持ちで美味しくいただきました
- 親しい友人達にメールしてレイオフになったことを伝える:
- 会社に返却しないといけないパソコンの中を空にしたり、私物のパソコンのメールやグーグルドライブのファイルをいろいろ整理:
- 億劫なので、ワインをグラスに一杯、You Tubeでアップテンポなお気に入り音楽を聞きながらやりました。私物バソコンはファイルがごちゃごちゃしていたので、整理整頓したことで気分がすっきりしました。これで今後はいろいろ作業しやすくなります。ずっとやりたかったことなので、これを機にと、やってよかったです。クビのおかげかも?(苦笑)
- 夕食はいつもどおりに作る:
- ちょっとだけお祝い気分になる:
- 夫が記念にケーキと花を買ってきてくれました。(記念日おめでとう、という感じでした。w 気を使ってくれてました、感謝・・・ )「ちょっとだけ」が肝心。
- 夕食同様、普段と変わらない夜を過ごす:
- 普段平日の夜は、ストリーミング配信でTV番組を観てます。その夜みたTV番組なんですが偶然にも、店がなくなるので全員解雇になるというエピソードの最終回でした。面白い番組ですがネタバレにならないようタイトルは伏せておきます。)※興味有る方はメインページのSNSのDMでお知らせします。
- 誰か話し相手になってくれる人に自分の気持ちを聞いてもらう:
- 空いた時間は夫に話し相手になってもらいました。
「ちょっと混乱してるわ。怒りじゃないけど・・・でもモヤモヤしてて。すごくショックかもしれないのに、そこまでしんどい訳でもなく・・・でもハッピーでいたいわあ。会社のせいでくよくよしたくない。今起きてることは変化で自分にとって良いことだと信じたい。会社へのリベンジだとしたら、まさに自分がハッピーになることがそれだし」みたいなことを悶々と夫に言ってました。とにかく誰か信頼のおける人に話し相手になってもらうのはめちゃくちゃ大事だと思います。
- 空いた時間は夫に話し相手になってもらいました。
しかしその夜眠れず・・・
意外と大きかった心のダメージ
感情むき出しでヤケにもならず、とにかく無事その日を終えたはずでした。
でも、その夜は全く眠れず・・・想定外でした。「あ、もしかして、思ったよりも心のダメージ大きいんだな・・・」と実感しました。(苦笑)
ようやく眠りについたのは朝6時過ぎ。
眠るまで何をやっていたかと言うと、その日起こったことをずっと考えていました。というか考えないでさっさと寝ようとしても考えてしまいました。先程この記事の前半部分でお話した、ここのまさにコレでしたね ↓ ↓
或いは頑張って無視しても、多分日中無視した分夜眠れなくなると余計しんどいです。
モヤモヤした感情の正体は「悲しみ」でした
一方、眠れなかったおかげで自分の気持が分かりました。その正体は悲しみで、「あ、私、今悲しいんだ」と気付いたらベッドに横になっていたら、涙がこぼれてしまいました、ちょっとだけですけど。( ;∀;)
クビの事実じゃなく上司の最後の対応が悲しい
- 正直言ってクビになったことが悲しい訳ではありませんでした。何が悲しいって、いろいろありつつも関係としては3年と数ヶ月間親しい上司と部下の関係だったので、最後の最後でちゃんとした挨拶もなく、バツが悪く逃げるようにミーティングを退出した上司の態度にとてつもない悲しさが知らず知らずにこみ上げていました。彼らに対して人としてとことんガッカリしたことは言うまでもありません。そこから派生して腹立たしさも勿論こみ上げてきましたが、とにかく心の傷として悲しみが勝ってました。
でもその時、自分の気持ちが何だったのか分かったことでスッキリしました。
引き続き心の整理をするために
正体は分かった、けれどそれでも眠れず。もう何でもいいから少しでも気が晴れる記事をネットで探してみようと、リビングに移動してこのリンクを見つけました(夫の睡眠の邪魔にならないよう)。
会社をクビになったらすぐにやってほしい17のこと | Business Insider Japan
こちら、客観的に読めるので良かったです。更に心が晴れました。今の時代、ネット社会はいろいろあるけどこの時は救われました。
眠れなかったからこそできたこと
そんなこんなで、殆ど眠れぬ夜が明けました。(´・ωゞ)
眠れなかったのはしんどかったですが、一体自分が抱いている気持ちは何なのか分からず混乱していた私にとって以下のことができたのは目っけもんでした。
- 今の気持ちを理解する
- 気持ちを理解したら、これからそれを少しずつ乗り越える
そういう訳で、あの眠れぬ夜は必要だったんだと思います。そもそもクビになった夜に眠れないの、当たり前ですよね(笑)。
こうしてその夜のうちに、ある程度気持ちの整理が一旦できました。
因みに次の日の夜はしっかりと眠れました。
レイオフの事実を客観視
清々しさと開放感〜2週間が過ぎて〜
あれから2週間、ほぼ毎日しっかり眠れています。正直日中レイオフや会社のことを考えることはあまりありませんが、それでもたまに思い出すと暫く眠れない日も週一程度であります。そこまで悪くないですよね。
むしろ会社との繋がりがなくなったことが清々しい気分で、「解き放ってくれて助かった」とちょっと思えるようにまでなりました。
あの時の上司の態度は暫く忘れられないけれど、今回のレイオフの経験を通してレイオフの事実も上司の態度も含めて、起こったことを受け止め、自分の感情のプロセスを客観的に知ることができたのは、かなりの心のトレーニングになりました。
グリーフタイム〜grieving time〜
グリーフタイムという言葉をここで初めて使いますが、これは私がレイオフ後に今現在も行っていることです。
「grieving」という単語はもともと「悲しんでいる」とか「不幸を嘆く」という意味ですが、決してネガティブに捉えるケースに使われる訳でなく、grievingを通して、事実を感じて受け止めて、最終的に乗り越えて前進するための弔いの期間を「グリーフタイム(grieving time)」と言います。人だけでなく物事についてもこの言葉が使われるようになっています。
無理せず、心身とも休みながら、自分が今やっていることがなぜ必要か、一呼吸いれながら考えています。
レイオフの連載記事を書くことが私のgrieving time
私の場合も然り、今やっているこの連載記事も私にとってはgrieving timeです。レイオフによる様々な不快感・モヤモヤを知って、受け止めて、無視せず、時折深呼吸しながら立ち向かう、というプロセスを今もまさに踏んでいます。
心の声にガイドさんになってもらいます( Let my emotions guide me というフレーズを以前聞いたことがあります)。人生次のステップに進む前にしておきたい、心の休息&準備の時間ですね。
何事にも感情はどうしても切り離せないので、メンタル的に乗り越えて前進するためのgrieving time、これからも大切にしたいと思います。これは100%自分で何とかしなきゃだめなので、自分の心の声を聞いてあげる良い機会でした。
この連載ブログも、細かい部分を忘れてしまう前にしっかりと書き残しておこうとレイオフから数日後に決めました。
以前からメンタルの準備をしていた
去年から起こり始めたうちの会社のレイオフを見てきたので、実は一応これでもメンタルについては多少備えていました。簡単に箇条書きですが、クビになる状況を思い浮かべて心に超軽めのパンチを入れる感じです。
- レイオフはいつか自分にも起こり得る
- 会社は会社としてやらねばならないことをやるまで
- 会社はあくまでお給料的存在
- つまり会社に愛着とかわかないように
- 会社は必要ならいつでも誰でもレイオフ・ファイヤにする
私にとって仕事とは
真面目な話、前述のとおり会社はあくまで自分にとってはお給料的存在だと思うことにしています。それってどうなの?って突っ込まれるかもしれませんが(^_^;)
勿論同僚と過ごした時間はいろいろありつつも楽しかったですし、この仕事、このプロジェクトは楽しいしやりがいあるし好きだな、ということもあります。
線引きと医師によるアフターケアの必要性
されどどこかで線引をしないと、ホント会社って容赦ない(特にここ、アメリカ)。 自分で会社との距離を置いて線引しておかないと、後でレイオフとかファイヤになった時の心のダメージが半端ないと思います。そして、会社だけじゃなくそこにいる社員まで恨んでしまうこともあり得ます。場合によって、恨まれても当然って言いたくなるような非情なクビのきり方をするくらいなら心のケア・サポートとして、医師によるアフターケアなどの福利厚生プログラムを会社もちでやっても良いのでは?とすら思います。
会社にとって社員は
会社は売上伸ばすため、不況ならお金セーブするのに必死ですし、会社が倒産するくらいなら社員のクビなどお構いなしです。よく上司は「どう頑張ったか、その過程と経験が大事」とか、人事も「皆さんの成長こそが私達の喜び」とか散々言いますが結局はそうではなく、会社が求めているのはナンバー(成果)オンリーです。当たり前なことなので、悪いとも良いとも言えません。
私にとって会社は
なので、会社は私のアイデンティティではないということだけは常に肝に銘じています。それでもそこそこ傷つくんで。
勿論、仕事をエンジョイする自分がいたことも確かで、お金だけじゃなく一日の大半を過ごした時間で得た経験は、お金以上の何かがありました。でもそれが突如失われてしまった時に「失ったけど大丈夫」と言えるようにしておくこともメンタルのために必要と考えています。
※私がレイオフされた日のことは、前回の記事に綴らせていただいてます。
最近大手テック業界でも大規模レイオフはよく聞きますが、私なんかかわいいもんかもしれません・・・
私のアメリカの知人・友人のクビにまつわるお話を聞くと、いろいろホラーだな、って思います。それは次回最終回の記事で書く予定です!
本記事で登場した英語表現・単語
あんまりありませんが(笑)
- grieving time:グリーフタイム(失った物事や人を思い、弔う期間。事実を受け止めることで乗り越えるための必要な期間だととらえています。)
- Let my emotions guide me:Letは「〜させる」で、 my emotion(自分の感情)に guide me(私を案内する)をlet(させる)ということで「私の感情にガイドをさせる」→記事内ではもう少ししっくりくるよう「私の心の声にガイドさんになってもらう」と書きました。
まとめ
心の支えは普段側にいる人
今回分かったのは、何より周囲にいる人が心の支えでした。私の場合は夫や友人達で彼らが私の心のペースに合わせて側にいるということが、何より心強かったです。
ある仲の良い友人はレイオフのことを言うとすぐ返事が来て「明日よかったら話きくよ、会いにいくよ」と言ってくれて、翌日土曜日の朝カフェで相談にのってくれました。
人として尊敬できる人が友人であること、彼女との友好関係に感謝してもしきれませんでした。
自分の感情と向き合うのは自分の力でしかできませんが、やっぱり人は人に支えられているなあ、と実感しました。。
今回起こった感情のプロセス
- レイオフに対するショック&混乱 ⇔ 同時起こった空元気 →→
- →→上司の態度への悲しみ&ガッカリ⇔悲しみから派生した腹立たしさ→→
- → →客観視→→
- 解放感&清々しさ、grieving time中→→
- →→ここからはこれからの私次第なので、まだどうなるのか分かりません。けれど、前置きにも書いてしまいましたが、いつかこの経験をして良かった、成長できた、と思いたいです。
- 解放感&清々しさ、grieving time中→→
- → →客観視→→
- →→上司の態度への悲しみ&ガッカリ⇔悲しみから派生した腹立たしさ→→
まだまだ完全に吹っ切れるには時間がかかりそうですが、だからといって急がなくとも今はかなり清々しい気分で過ごせている自分がいます。これでいいかと。
次回は最終回です:第5回目「友人・知り合いのクビの経験談&同僚だった社員とのこれからの人間関係」
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。
※1ヶ月過ぎた後の番外編も更新しました!↓