海外生活何でもかんでも徒然なるままに〜カリフォルニア発〜

アメリカ生活での異文化雑記ブログで @harmstudio(夫)とダラダラ合作漫画も描いたりします。日英バイリンガル(フランス語ものんびり独学中)

LAからミネソタ州まで、夏から秋へ季節は一気にかけのぼる

こんにちは、グレリーヌです。

今回は、今週のお題「夏を振り返る」に乗っかかってみたく。

4月に南カリフォルニアに東京から引っ越しして

で、いつの間にか5ヶ月程過ぎた頃、ここロサンゼルスは相変わらず、ノーテンキなお天気で、車の排気ガスもたっぷりで少し遠くがかすんでいます。季節感ゼロもいいところです。

すなわち日本のように夏らしい夏という意味では、これっぽちもありませんでした。まず4月中旬から6月初旬まで住んでいたサンタモニカは、海沿いなのか非常に涼しく、なかなか体の冷える日々でした。なんだか夏の始まりからして今年の夏は、涼しい夏の予感がしました。

更にフランスのブルターニュ地方とノルウェーへ

6月初旬に、サンタモニカからロサンゼルスに引越し後は、アレよという間にフランスのブルターニュにいたり、更に続けて7月初旬にそのままノルウェーにまで行くことになったりで、どちらもパリなどヨーロッパ各地の猛暑とあまり関係のない場所で過ごしていました。

ブルターニュと言ってもクロアールカルノエ、というこれまた大西洋沿いの小さい町にいたので、涼しい夏でしたし、7月のノルウェーも涼しいこと。

これが引っ越し後の荷物も中途半端なまま出かけたので、何だかロサンゼルスに戻った時は旅の余韻のせいで、引っ越しの荷物整理がやりにくかったことです、全く。 

 左:クロアールカルノエの海沿いにて、夜11時の散歩 右:ノルウェーにて、夕食後の散歩をした森

因みに、ブルターニュやノルウェーのことは、またブログでアップしたくも、なかなか日々のことで書けずじまいです。でも、そのうちにアップしたいと思っておりますので、どうかよろしくお願いします。

夏の終わりはミネソタ州で

さて、今年の夏は終わりの方も、始まり同様に涼しげなものでした。と言うのも、8月末(詳しくは8月30日)から10日程、ミネソタ州ミネアポリス近郊にある旦那の実家にて過ごしておりました。

9月2日の月曜日はLabor Dayというアメリカの祝日です。この祝日も兼ねてミネソタ訪問を決行です。そして、この日が過ぎれば、一気に涼しくなりました。 

出発前に「ミネソタで羽織りなんか、まだいらないよねえ」と旦那にたずねれば、彼も「大丈夫大丈夫」と言うことで、夏っぽいワンピースや、タンクトップばかり持っていったら、飛行機の機内では冷房のせいでとても寒く、旦那の着ていたボタンシャツを借りるハメになっていました。

そう、夏の旅行で注意したいのは、機内がとても冷えることだったのです。乗り物と言えば何でもそうですよね。で、久々に美しいミネソタの夏を過ごせると浮かれっぱなしの私は、そんな基本的なことも忘れていました。

なので皆さん、世界のどこへ行こうと、真夏だろうと、やはり羽織るものが一つ手元にあるのはとても重要なことです!

今回もそうですが、薄手の長袖なんかがおすすめですね、虫除けにもなるし、やはりいるよなあーとつくづく思いました。ミネソタ州は湖も多いので、蚊も多いんです。という訳で、浮かれすぎるのも禁物です。楽しいことばかり考えて旅行の支度をしたら、後で痛い目にあいます。(今回は旦那の実家なので、どうにかなると気を緩めてしまいました)

        

                                            

         旦那のご実家の庭。そこらじゅう緑が瑞瑞しいというか、キラキラしております。 

夏のミネソタの醍醐味

はい、楽しいこと言えば、今回は何をとっても、コレ、MINNESOTA STATE FAIRというやつです。

要するにミネソタ州の夏のお祭りってところです。でも日本のお祭りとはだいぶ違います。当たり前ですが雰囲気は全く違いますし、宗教的な行事でもありません。

出店が沢山あると言えば、日本でも同じかもしれませんが、とにかく規模がでかいのです。まあ、国も大きければ土地も広いので、とにかく敷地が異常に広く、そこに食べ物の出店、アートコーナー、世界各国の民族衣装などがある店、遊園地にあるような恐ろしい乗り物やお化け屋敷、環境について知る建物や、農場の動物が見れるコーナーなど、いろいろあるんです。

 

ミネソタに住んでおられる方であれば、一度は必ず行くのではないでしょうか。このお祭りは、毎年8月下旬から始まり、ちょうどLabor Dayが最終日になります。夏の最後の一大イベントですね。Laybor Dayの翌日から子ども達は学校も始まり新学期です。

    

2枚ともMINNESOTA STATE FAIRの写真。とにかく人が多いのですが、敷地も広いので人が少なめなエリアもあるので、回避することはできます。
 

私と旦那も、このMINNESOTA STATE FAIRに行きたくて、今回ミネソタに行くことにしました。

そしてこのFAIRに行く理由も単純に、「食べる」です。

ここではとにかく食べる、食べる、食べる・・・に集中しました。アイスクリームに、フィッシュフライ、七面鳥のもも肉炙り焼き、クッキー、コーンドッグ(アメリカンドッグのこと)、その他とにかく甘いも辛いも気になるものは全て食べ尽くしました。

MINNESOTA STATE FAIRの定番及び名物

毎年新しいメニューが沢山出ますが、ずっと毎年変わらずあるのが、スウィートマーサ(Sweet Martha)のクッキーです。とにかくすさまじい人気で、いつも並んでます。それも何故かと言うと、ものすごい量のクッキーを積んでくれるからなんです。ほんと、半端ない積みようです。地元の高校生達がキャアキャアとインスタに載せているのも、まあ分からないでもない、という凄みですよ(笑)

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因みに私達のクッキーを盛ってくれたお店の女の子も、新人さんだと思うが、1回積みそこねて崩れてしまってもう1回積み直してました。

ただ正直、旦那のお母さんの焼いたクッキーの方が絶対に美味しいのですが、これは、このお祭りの場で、カップに大量に積まれたクッキーを頬張ることが大事なので、一つの儀式みたいに、私と旦那は冷たいミルクと一緒に、クッキーを次から次へと平らげていきました。

夏が終われば、すぐに秋

さて、こんな行事も終わり、その後も1週間ほどミネソタにいましたが、いろいろ外食を楽しみました。ミネアポリス周辺が以前にも増して栄えているように思います。新しいグルメなレストランがポンポン出てきており、グルメの充実した食の楽しめるところだなあ、と思いました。

それにしても夏と言えば、MINNESOTA STATE FAIRの次の日から、夏は何処へ・・・突然と涼しくなったのです。FAIRの日も午前中は雨が降ったりかなり涼しかったのですが、その翌日には、「もうさっさと秋になっちゃったのね」、という感じです。とにかく涼しいので、旦那のお母さんのパーカーをお借りし、その後滞在中ずっと着ていました。

静かに突然やってくる秋でした。

また、自転車でサイクリングに行けば、9月の一週目なのに、既に紅葉も始まっているではないか、とびっくりさせてくれる木々にお目にかかりました。 

                                  

ミネソタの夏はサイクリングが一番良いかも。でもやっぱり涼しいので羽織ってます。やっぱし何やら秋っぽいです。

という訳で、2019年夏のミネソタは、かなり潔く終わり、秋に突入しました。

その年によって、かなり差はあるようなので、来年の今頃がどうなるのか、また来年も楽しみです。

「もう夏も終わりなのねえ〜」、なんて名残惜しい雰囲気もすっ飛んで、秋の空気を吸った、とそんな感じです。残暑、なんて言葉も見当たらないような夏でした。

日本の夏に思いを馳せて

こんな時、ギンギンに暑い日本が急に恋しくなります。

田舎(山形です)のおばあちゃんの大きな家の縁側から聞こえる風鈴の音、線香花火、蚊取り線香の香り、お盆に食べるあんこ餅やとれたての枝豆、なんかのことを思い出すと、心がギュッと締め付けられそうに寂しくなることもあります。皆さんもそんなことないでしょうか。

あと宇治金時のかき氷や、葛きりのことなんか思い浮かべると、うわー良いなあ〜と声を上げてしまいそうになります。

 こうなると、もう子供の頃の記憶なんかが一気にブワッと思い出してしまうので、夏ってやっぱりインパクトある季節ですね。恐るべしです。 

子供の頃から変わらない山形の風景。(去年のお盆の写真です。)左:甥っ子が地面の「なにか」を見つめている姿、私もいつもそうでした。多分カエルだったり、何かの虫だったりです。右:あまりに暑くって私の雨傘を日よけに使っている甥っ子と散歩を楽しむ旦那

小・中・高の夏

例えば、小学生の頃なら、ラジオ体操だったり、クラスで当番の日は学校の中庭のヘチマに水やりをしに行ったこととか、中学生の夏は、吹奏楽部のコンクールとクラシックバレエの発表会の練習の掛け持ちでヒイヒイ言いながら夏を過ごしたことだったり。

高校に入っても吹奏楽部のコンクールがあり、更にその後には地蔵盆(京都特有の町内で行われるお地蔵様を祀る行事)で演奏するというイベントもありました。

これは、地蔵盆が行われている各町内を、朝から夕方まで広範囲に渡って自転車にてエッホエッホと出向き、子どもたちの前で当時の流行りの曲などを演奏して回るのですが、屋外で蚊は多いし、暑いし、自転車でヘトヘトになり、汗で体はベトベトで、本当に大変でした。

ウィーン

高1の夏は、こうして京都の吹奏楽部員の一大イベントの地蔵盆が終わると、私はすぐに、友人とウィーンに1週間程、旅行に行きました。

ウィーン旅行については、いろいろご縁があったおかげでしたが、この旅行であまりの異文化ショックを受けて「世界って広過ぎる、もっと見たい、もう絶対に英語を何とかしてやる」と思ったことは言うまでもありません。この決心から一気に道が広がりました。

帰国後も初海外のショックでボーっとしてしまい、旅の余韻が暫く消えることはありませんでした。おかげで学校ではボヤ〜ンとした変な顔つきで一見あやしげだったかもしれません。でも、ある程度心が成熟して、記憶に必ず残る年齢で初海外を経験すると、えらいことになります(いい意味で)。

そのお話はまたいつかできれば、と思っています。 

まとめ

こんなふうにして、幼少期から高校までのあの頃、それぞれの夏のことを思い出すとキリがありませんが、辛いことの方が大きいような・・・しかも暑くってしんどい・・・でも、それにしても何て楽しかったんだろう、と思います。何だか、夏のパワーって凄いなあって思います。ただ、夏と言うその季節であるだけで、なんだかワクワクさせられるものがあります。

そう言う意味でロサンゼルスは一年中同じような天気で、あまり夏へのこだわりというものがこの地にはなく、何だか拍子抜けするところもありますが、私は冬が大の苦手なので、ワガママは言えない次第です。

ここは、とにかく太陽には恵まれているので、私みたいなインドアタイプにはちょうど良い心の均衡も保てるでしょうし、ありがたい限りとも言えます。

         

                                    

毎日こんな空です。これはうちのアパートの屋上から撮ったもの。ヤシの木すらない正真正銘LAのど真ん中。

 

因みに冬は非常に苦手なのですが、夏から冬にまたがる秋の存在が大好きです。あの、夏が終わって、静かな秋がやって来て、これから寒くなって行って冬になるんだなーという季節が、とっっってもいい!・・・のですが、それもロサンゼルスではないでしょう。

こうして、一年中穏やかな天気で暖かいのだから、ありがたやーありがたやーと心では思いつつも、秋好きとしては、11月には、どこかに秋を求めに行くことになると思います。

さて、やっぱり京都なんか・・・最高ですよねえ。