欲望に打ち勝つというのは、ほんとに難しい。私の場合は食欲。とにかく健康でいたい、とか思っているくせに美味しいものをムシャムシャ食べたい。
これまで健康でいるために常日頃気をつけるどころか、健康は大事だよなと思っているだけで食い意地は止まらない。
ハワイに行ったときにはお腹が「もう、いい加減にしろよ」と言っているみたいだった。その声をちゃんと聞き入れて、私が自分の健康を第一に考えていれば、と今は思う。
お腹を痛めた初ハワイ
そう、2022年の年末は夫と二人、5泊でハワイに行った。クリスマスが終わってすぐ翌日の26日からだった。
クリスマス直前の22日から夫のご両親がロサンゼルスに来て、皆で毎日クリスマスの25日まで飲んで食べて、それから26日からは夫とハワイで外食の毎日。「あれ、おかしいな」と感じ始めたのは3泊目の夜からだった、その日から私のお腹との受難の日が始まったのだ。
とにかく胃腸がものすごく重たく感じて、軽く吐き気もあり寝辛く、ハワイで食べたいものが沢山あるのに食欲が何となくなくなった。そしてお腹も壊し始める始末・・・私が賢明であれば、もうここいらでホテルのベッドで大人しくしていただろう。けれど、人生初のハワイ旅行をここで無駄にしたくないと、愚かな私は自分の健康のことなのに、自分と自分の胃腸をごまかし続け、引き続きいろいろ食べ続けて動き回った。今思うとバカ丸出しの根性だったのだろうと思う。
原因はいろいろあり得るので、正直分からない。分かっているのは全く同じものを食べていた夫は全く問題なかったことだ。(考え得る原因:レストランの水、かき氷、サラダなどの生野菜、刺し身・・・くらいしか思い浮かばない)
心のどこかで、「早くこの旅行を終えて自分の部屋のベッドでゆっくり横になりたい、早く終わってくれ」と思いながら何とか5泊6日を乗り切った。
LAに戻ってから
結果、ロサンゼルスに戻った途端、グロッキーがもろに表面化して、もうぐったりに。食欲もお腹の調子も最悪だった。気力が抜けたせいもあるかもしれない。
ハワイで暴食したはずが、LAに戻ってから5日ほど過ぎて体重を測るとなんと2キロも減っていた。正直全然うれしくない減り方である。ただ、水分が体から減ってしまっていて、むしろ不健康状態で、本当に何をやっているやら。自業自得もいいところだと、一生懸命私に「もうやめろ」とサインを送り続けたお腹に思いっきり申し訳なかった。
猛烈に反省した私は100%お腹のことを考えることにして、必ずお腹に報いることにすると新年早々ヘルシーな食生活で一週間(というか治るまで)を過ごしてみることに徹した。
以下、私の愚行により大変なことになった胃腸が元に戻るよう、1週間主に食べたもの、飲んだものがこちら↓ ↓
一応いろいろ調べて以下の食材をメインにしている。
ハーブ系
- ローズマリー:毎日何かに使うように。スクランブルエッグやパスタに入れて調理したり、鶏肉とじゃがいものオーブン焼きにも。(火は必ず通します。)
- 生姜:これも毎日何かに。すりおろしが多かった。素麺、うどん、雑炊、あとは以下のタンパク質、水分を参照。
- にんにく:生は絶対NG。細かく刻んで、パスタに入れたり、鶏肉のオーブン焼きにも。目的はスタミナのため。
- はちみつ:これも以下飲み物参照。
炭水化物
とにかく消化に良いものということで。ちなみに正月だからお餅くらいは食べよう、とお汁粉にして食べたら後悔した・・・
- 温かい素麺
- うどん
- パスタ
- じゃがいも:マッシュポテトまたはオーブンで完全に柔らかくなるまで焼いた。
- 白米(または雑炊)
タンパク質
- 卵:ほぼ毎日。お腹を壊した時のタンパク源として頼もしかった。勿論生ではなく、スクランブルエッグや、卵とじうどん・素麺に。
- 魚:消化しやすいように缶詰のサンマを細かく刻んだ生姜とご飯と一緒に炊いて食べた。
- 鶏肉:ローズマリーと一緒にオーブン焼きに。
- 納豆:こちらも卵同様に頼もしいやつ。
- 豆腐:上記同様
水分
- お白湯:どんな時でも飲み物はもうこれが一番、と初めて知った。何も欲しくなくってもお白湯だけは私の側に。
- 温かいりんごジュース:りんごジュースに沸騰したお湯を加えてちょうど飲みやすい温度に。
- アーモンドミルク:牛乳を飲むのを恐れていたので、アーモンドミルクを代わりに。結果牛乳より好きになってしまった。
- ゆずジャム+お湯+はちみつ+生姜:これも救世主かよ、ってくらいお腹に優しく染み渡り、おすすめ。
野菜
- 白菜:スープにしました。たっぷりの白菜で水分補給にもなったと思う。
- プロッコリー、グリーンピースなどなど・・・
そして、以下が避けたもの(というか欲しいとも感じなかった)
- コーヒー:普段は大好物
- カフェインを含むお茶
- 生野菜
- お刺身:普段は大好物
- 油(食べるラー油も含む)
- 牛乳・乳製品(ヨーグルトだけは少しだけ食べたがバターやチーズなども一切なし)
- お酒
- 辛いもの
そして1週間経ち、お腹が元に戻り始めた。超のつく健康な食生活を1週間続けたのはもしかしたら、初めて?(笑)かもしれない。
この経験をしてから、変なものが私から今とりはらわれたような気がする。お腹が「よし、許してやる」とやっと言ってくれた気がする。
生野菜は以前からそんなに好きではないので、今後も温野菜中心になるだろう。お刺身は大好きなので、完全に元に戻るまでは控えたいが、そのうちまた食べると思う。何よりくれぐれも食べすぎるのはやめた方がいい、と今回切実に感じた。
美味しそう vs 食べたい?
例えば、目の前にとても美味しそうなものが種類豊富に沢山並んでいる。けれど、今回学んだのは「美味しそう」なのか「食べたい」のかどっちなのか、だ。
たとえとても美味しそう、いや絶対に美味しいと分かっていても、今本当に自分がその美味しそうなものを欲しているかどうか、をもう一度お腹と相談して立ち止まって考えるようにしたい。
逆に美味しそうといえるものでないけれど、「食べたいもの」とは。お白湯は飲み物だが、その良い例だ。私はこの1週間、毎朝淹れたての「美味しそう」なコーヒーよりも、お白湯を好んだ。お白湯が「美味しそう」な訳でなく、お白湯が飲みたかったからだ。そしてそれは大正解で、私を満たしてくれた。お腹が喜んでいるのも何となく感じた。
例えばコーヒー
よくよく考えてみた。今まで朝は必ずコーヒーが美味しそうだし、美味しいんだ、と思い込んでいたことろもあるかもしれない。なぜなら、今回の件で実は未だにコーヒーを朝一番に欲しいと、思わなくなってしまった。もっとよくよく考えてみる。今までコーヒーを朝一番に朝食のお供に飲んでも、殆ど残してしまって、結局午前10時か11時に、冷めたコーヒーをレンジで温め直して後で飲んでいたことを思い出す。朝一番にコーヒーは私には必要なかったのかもしれない、と人生40才に突入して初めて知った。
このように、むやみに美味しそうと思うことと、今本当に食べたい・飲みたいと欲しているかどうかの状態は、とても近いところにあって、実は無関係の場合もある、ということがよーく分かった。ついこの前まで、美味しい、美味しそうなものは全部独り占めしていつどんな時でも食べてしまいたい、というどこまでも食い意地のはった浅ましい私だったのが、ちょっと毒気が抜けた気がする。それだけ、このクリスマス直後のハワイ旅行は辛い教訓となったのだ。
やはりアラフォー。もう20代30代の頃とは違う。私もようやくちゃんと食において、健康と向き合おうと新年は誓ったのだった。
最後に(後日談)
というわけで書きやすさのためここまで敬語じゃなくってすみません。(汗)それにしても今回の記事、情けない有様でした。通算すると、最初にハワイで「おや、お腹の調子が悪いな」と感じ始めた日から12日目にやっと、お腹がしっかりと回復しました。勿論回復いただいたお腹様には敬服しかなく、今後も気をつけます。
また、最後まで読んでいただきありがとうございました。今年も皆さんにとって健康な1年でありますように(人´∀`).☆.。.:*・゚