そうなんです、タイトル長いですが w
カリフォルニアのロサンゼルスのDMVで運転実技試験を一発合格しました。まさか、もうすぐ40歳になろうとする自分が、人生初で車のハンドルを握り、ここアメリカで、勿論英語で、人口も車も多い都会ロサンゼルスで、まさに人生初の運転実技試験を受けるなんて、と、運転の練習を始めた当初はそんな気持ちでした。
一発で受かったのもまぐれかいな?と思いましたけど、自分には他の人よりもハンデが多すぎることは分かっていたので、週末は運転の練習をものすごく頑張りました。
- 前置き
- 今こそ車の免許がいると感じた理由
- 仮免許取得(筆記試験):2022年2月 一発合格 〜 イングルウッドのDMVで受験
- 免許取得(運転実技試験):2022年8月 一発合格 〜 トーランスのDMVで受験
- 必要書類&もの
- イメトレ&受かったら食べたいもの
- 気持ちの整理と体調管理
- 運転練習と練習期間中したこと
- 練習中にやってしまった失敗例
- その他の注意点
- 当日心がけたこと
- DMVの試験管
- 結果
- 最後に
前置き
私の生まれた京都市内ではバスも地下鉄もあってすごく便利で、あとは自転車でどこでもスイスイと行けるところでした。なので、車の必要のない人生を今まで生きてきたせいで、免許を取ろうと思うことすらありませんでした。因みにうちの家族も私の兄貴を除く全員車の免許はもっていません。
恥ずかしい話ですが、車の専門用語なんかも全く知りませんでした。(^_^;)
そんな私の免許取得までの受難のお話をします。だって、日本語ならウィンカー、サイドブレーキ、ハザードランプがなんのことなのか、その意味すらも正直知らなかったレベルだったので、一からの修行みたいなもんでした。
今こそ車の免許がいると感じた理由
- 車がないと移動が不便なロサンゼルスに住んでいるから
- 車を一台持っているけれど、いつも夫に運転をお願いするのは申し訳ないし、1人ではどこにも行けないから
- 今この歳(もうすぐ40、、とだけ w)で取らないと、今後もっと取りにくいかもしれない、もしかしたら、おっくうだからと一生免許を取らないまま、移動の際は夫や友人に頼るばかりの人生はちょっとな、、更に、ロサンゼルスの車社会でいざという時(緊急の用事でも夫が不在だったり、夫が運転できない状態の場合)に私自身が運転できないのは、やはり不安だから
仮免許取得(筆記試験):2022年2月 一発合格 〜 イングルウッドのDMVで受験
まずは筆記試験。州・地域にもよると思いますが、なんと試験は日本語で受けられました。それだけ日本人が多いんだな、という感じがします。
試験に向けて、とにかくノートとシャーペン、パソコンをもって勉強しまくりました。DMVの公式のマニュアルを読み込んで、声を出してノートにメモって(大人しく勉強できないヤツ w)。カリフォルニアだけなのか分かりませんが、DMVのマニュアルも日本語があります。あとは、インターネットで「カリフォルニア 仮免許 運転 試験内容 サンプル試験」などなどのキーワードでいろんなリソースを検索して参考にしました。サンプル試験そのままが実際の試験に出る訳ではありませんが、ほぼ似たような質問が多く、心構えもできるのでおすすめです。
免許取得(運転実技試験):2022年8月 一発合格 〜 トーランスのDMVで受験
日本でベテランの運転経験有りの人でも一回、二回は普通に不合格ということをよく聞いてました。私の友人も二人ほど、一回は不合格だったと聞いていて、ああ、これは一回目は落ちに行こう、と私も思いつつ、でももしかしたら、、、という希望を捨てず運転試験に挑みました。
当日のことは、この記事で後ほど書いています ↓
必要書類&もの
- 有効な車の保険証:要注意です!必ず保険証をプリントアウトして持参しましょう。私の場合、保険会社のオンラインアプリで、保険証は携帯画面で見せられるのですが、プリントアウトしないと、受付で書面で提出しないといけないので、アウトだと思います。(DMVは紙ベースで、いろいろアナログなので w)
- 有効なレジストレーション
- 仮免許証:筆記試験に合格したらもらえるペラっとした紙です
- DMVに来た同行者の運転免許証:私の場合は夫でした
- 18歳以下の人は、ドライビングスクールの修了証明書原本(勿論親のサイン入り)
- マスク:まだコロナ禍なので試験管によってはすごく注意している人もいます。私の場合もそうでした。試験管がマスクを着用していたので、「マスク私もしましょうか?」とたずねたら、感謝している丁寧な声でYes, please. Thank you! と言われたので、つけました。
イメトレ&受かったら食べたいもの
私は食い意地がすごいので、こういうのが励みになります。受かったらやりたいこと、自分へのご褒美なんかを考えると良いかもしれませんね(*^^*)
- イメトレはマリオカート :非常に個人的な意見なので、参考でも何でも全くありませんので、ご留意ください。子供の頃からマリオカートが大好きで今でもたまにプレイします。楽しい運転ゲームとして、私個人の勝手なイメトレです。試験日が近づく程、毎日憂鬱で悶々していたので、気分転換になりました。
- 合格したら、食べたいものを決める:私の場合はロサンゼルスにある日本の焼肉屋さん、[牛角]です。因みに今これを書いている現時点ではまだ行っておらず、週末のお楽しみです♪ 合格したその日は、DMVのすぐ側にある[85℃ Bakery Cafe]のケーキをお店で食べると決めていました!DMV帰宅後、夕食時は自宅で弱めのカクテルを作って飲みました(平日なので、自宅でまったり大人しく祝う方が落ち着くので)
気持ちの整理と体調管理
- 実技試験一週間前からはお酒は飲まない:というか、やはり緊張とストレスで少しも飲む気分じゃなかった
- 前髪を切って爪も切る:前髪が伸びかけて横分けにしていたのが、邪魔で気になっていたので、自分で切りました。伸びた爪も切るとすっきりなので
- 睡眠時間は毎日きっちりとる
- 食事もきちんととる:お腹へったらもう集中力アウトなんで、気を抜かず積極的にここ最近栄養も考えて食べました。あとは辛いものが大好きなのですが、すぐお腹こわすので、そういうものを最近は特に避けました
- 運転実技試験の失敗談などの体験談のリサーチ:これは即失格、よくある失敗など、気をつけることを書いているサイトを調べまくって、メモる
- 心構え:試験に落ちても落ち込まない、とか、試験管に怒鳴られたり怒られても動じない、となるべく心の中で唱える
- 運転の上手な友人の的確なアドバイスを求める:私の場合はブレーキとアクセルの踏み加減がどうしても下手くそで、どうやったらカックンカックンしないでブレーキやアクセルを踏めるか、その踏み加減や、どうやったら余裕を持って周囲を見渡せるかなどについて日本にいる友人とラインでチャットして教えてもらいました。勿論インターネットでも調べましたが、やはり友人のアドバイスは心の支えになります。運転テクについて気軽におしえてくれる友人は天使です。
- 友人のアドバイスで特に助かったこと:道を覚えると安心なのでリラックスして運転できる。アクセルは指先で微調整する感覚をつかむ。(ありがとう、し◯さん☆☆)
- 服装:朝から運転以外のことでちょっとでも悩むのが嫌だったので前日には運転実技に着る服装を決めていました。(あと髪の毛も長いのでいつもはおろしているけれど、当日は気合い入れのため一つにくくりました w)
運転練習と練習期間中したこと
- 毎日運転:できれば毎日が望ましいのですが、平日毎日はさすがに仕事で無理でした。でも一日か二日おきにたった10分でもいいから、近所でいいので運転するようにしました。
- 毎回車に乗る度すること:必ず運転試験時に一番最初に確認される、ハザードランプやウィンカー、手信号もろもろのことを、毎回チェックしてデモンストレーションする。運転前の試験に出るので、ここでマイナスポイントされたら、ショックなので、念には念を入れました。以下のとおりです。
- 手信号(ハンドシグナル):右、左、ストップ(及び減速)の三種類
- ハザードランプ、ディフロスター、サイドブレーキの位置を指差す
- クラクション、ヘッドライト(ロービーム)、ターンシグナル(ウィンカーで右と左)、ワイパーのデモンストレーション
- 失敗を経験しておく:練習中はできるだけ車の少ない慣れた道路で失敗をいっぱい経験して、同乗者の夫に容赦なくフィードバックをもらう、それもメモる(当たり前のことだと頭で分かっていても意外と練習中に失敗しました)
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練習中にやってしまった失敗例はこの記事で後ほどリストしてます
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- 肩越しに振り向く練習:運転練習中の車線変更時や角を曲がる時は勿論ですが、暇な時に家でも肩越しに後ろを素早く振り向く練習 w
- 実際走る道に慣れる:週末は朝からDMVに行って、DMV周辺の道路をいっぱい運転して慣れる。※注意:DMV周辺での練習は週末しかできないので、平日はくれぐれもしないでください。
- ユーチューブでサンプルコースをチェック:コースは暗記しない方がいいです。実際の試験では、全然コースが違いました。なので、暗記したのに全然違うコースだったら、逆に焦るかもしれません。ただその周辺のたくさんの道を動画で見て、車の多さなどの状況を何となく知っておくには良いです。
- スピード制限:すべての道の制限速度を覚えるのは実際無理ですが、一回でも調べておいて確認しておくことで、覚えるより、実際にこの程度のスピードで運転するのか、という感覚を運転中につかみました。
- プロによる教習:日本語でマンツーマンで教えてくれるプロの教習を受けました。合計4回レッスン受けました。運転経験ゼロの私にはこれは必須でした。そして非常にためになりました。ちなみに先生からは私は80%落ちると言われました。w
練習中にやってしまった失敗例
- まさかのまさか、STOPサインの見落とし:特に広い通りだと、見落としそうになるので、注意が必要。木に隠れている場合もあるので、失敗後はより周囲に気を配るようにしました
- 最悪ですが、ブレーキとアクセルの踏み間違い:本当に生まれて初めて車の運転をした日、仮免取った後すぐの2022年の2月のことで、ガランとしてるだだっ広い駐車場でのことです!それでも危険ですよね、とても落ち込みます
- ウィンカーを左に出したいのに右に出してしまった
- 細い道路で前方に大きなトラックが路上駐車。私はゆっくり減速して進もうとし、勿論この場合しょうがないので、黄色い車線を越えながら進みました。それは良いのですが、反対車線からも車が来ていて、私が通り越すのを減速して待ってくれたのですが、自分が黄色い車線を越えている身分なので、その反対車線の車にぶつからないか恐れるあまりに、路上駐車のトラックに今度近づき過ぎて、サイドミラーがぶつかりそうになりました (-_-;)
- 右折、左折の際、スピードが遅すぎる(速いのもダメだけど、非常にノロノロ曲がるのも危険)
- 車線変更の際に、ビビってウィンカーも出せない(これじゃ周りの車にとっても私が車線変更したいという意思表示もないので、結局まっすぐ進むしかできないハメに)
- 信号赤で一旦止まった後での徐行しながらの右折の際に、他の車が来ないか見るのは良いけど、いつの間にか自分の方の信号が青になってて、いつまでも右折しないで、後ろからクラクション鳴らされました(歩行者の信号がカウントダウンしていたら、もうすぐ自分の信号が青になると分かります)
- 交差点で左に曲がる際には、徐行しますが、向こうの優先側の車が曲がり切るまでは私はアクセル踏まずに待たければいけないのに、曲がり切る前にアクセルを踏んで左折を始めようとしました(-_-;)
その他の注意点
- 当然ですが、歩行者最優先で気を配る
- 走行中は、周囲の車の動きにもアンテナはっておく(不安定な動きの車などがないかとか)
- 私の場合、スピードがどうしても遅めなので、遅すぎないようにする
- All Way Stopの場合、できるだけ他の車と同時に止まらないようにする
- 走行中ゆるやかカーブに差しかかる時、ちゃんと自分のレーンに入っているようにする(右折や左折の時も然り)
- 大きなバスやトラックが前にいる場合、余分に車間距離をとる
- 車線変更はなめらかに変更し、カクっと変更しない
- 複数の車線の車が左折する際、自分の真横の車と同じスピードと同じタイミングで左折しない(真横に車が並んで走ると危険)
- 曲がりたいところを見落としそうになるからと急に、ああここだ!と、ガクッと曲がらない。無理に曲がろうとするくらいなら他の場所で安全に曲がる。
- 青から黄色信号に変わってもスピードをグンと上げて渡り切るのではなく、そのまま制限速度内で渡り切る。(もしそれだと間に合わず赤になってしまうかどうかは遠くからすでに瞬時に計算&判断して、止まるべきなら安全に止まる。信号が前方に見える時は、常に心の準備が大事かと)スピードを上げることで制限速度を超えたら、試験でアウトです(汗)
- 右折の際などに車を右に寄せますが、その際にせっかく出したウィンカーが消えてしまう場合があるので、その場合はもう一度右のウィンカーを出す(カチカチと音が消えるので気づきます)
- 同じく右折の際に優先側のまっすぐ進む方の車を行かせて徐行しますが、大きい通りでは、少なくとも二車線がクリアになるまで待つようにしています。
- 同じく右折時、バイクレーンに入らないようにする(確かに右折の際は一番右のレーンに曲がりますが、そこがバイクレーンの場合もあるので注意して見てください。この他、曲がったところでバスが停車中の場合もあります)
- 曲がる際にはどこのレーンに入るかちゃんと事前に分かっておく(前の車が間違ったレーンに入る場合もあるのでつられない!)
- 左折したい場合、左折専用レーンなどに入るところを見落とさない
- シャープな角を曲がる場合は普通の曲がり角よりもスピードを落とす
- 前の車がブレーキを踏みながら減速したら、自分も勿論それに合わせ減速する(車間距離3秒ですね)
- HumpやDip(凸凹)のところはスムーズに減速して、減速後にスムーズに速度をあげる
- 止まる際に停車線を越えてしまわない
当日心がけたこと
- 午後1時のアポイントメントだったので、朝食も昼食もしっかり食べる
- 最終持ち物確認
- もう一度最後に自分のノートで大事な部分に目を通す
- DMVのアポイントメントの時間に遅れないように事前にグーグルマップでどれくらいかかりそうか調べておく
- ウォームアップのために、家からDMVまで、当日も自分の運転で向かう(高速道路だと20分だけど、高速は無理なので下道で行きました。45分かかりました)
- 試験管を前に余裕かまさない。毅然として自信を持つのは大事ですが、礼儀正しく振る舞いました w
DMVの試験管
- いい感じの人でした。さすがプロですね。分かりやすく指示してくれました。車線変更も無謀な場所で指示しないし、ちゃんと安全か分かった場所で指示してくれている感じがします。
結果
合格でしたが、以下の点をもっと上達するようにと言われました。
- バックアップの練習をする
- 右折の際、肩越しにもっと振り返ってしっかり見る(車線変更時の振り返りは全てOKでした)
- スピードが遅いのでもっと速度をあげて運転するのに慣れる
スピードは正直1マイルでもオーバーするとアウトと聞いてたので、どうしても遅くなりがちでしたね(汗)でも試験管の方からもいろいろ指摘はありましたが、I know you can do much better って言ってくれて嬉しかったです。とにかく100%集中しつつも周囲も見渡せる心の余裕を持ってリラックスして安全運転するのに徹しました。そこは自分で言うのも何ですが、認められた気がします。要は試験管に不安や危険を感じさせない運転ですね。
余談ですが、試験終了後に最初試験管が私の運転のダメ出しをし始めたので、うわ、、これはやっぱり落ちたんだ、と思って試験管の話をフンフンと聞いていたら、減点ポイントをワンツースリー・・・と数え始めて、You passed! と最後に言ってくれて、ええええ!実は合格なの!?という気持ちでびっくりしました。正直全身脱力でした。
だって、考えてみて欲しいのですが、半年前はハンドルすら握ったこともないのに、この年齢で人生初の運転実技試験で一発合格って、、、うわ~~~!ってなります (´;ω;`) 試験日まではとにかくストレスと憂鬱で結構辛かったので、そりゃ嬉しかったです。
もし合格って言われた時に周囲に誰もいなかったら嬉しくって叫んでしまったと思います。(帰宅してから叫びました w)
最後に
そんな訳で、仮免取得後からおよそ半年後に運転実技に合格して免許をもらえました。実際、運転実技試験当日は当たって砕けろぐらいの気持ちでした。やるだけやったので、来るなら来い!でした。
今回のブログでは、運転免許取得までの体験談的な個人的要素が満載で(マリカーでイメトレとか w)、実際に皆さんにとって有益なのかは分かりませんが、私が合格までに経験したすべての事を記しました。よって、参考にしていただける部分とそうでない部分もまたありなことを、どうぞご理解ください。
また、今回の内容は、自分のための戒めでもあり、いつか運転技術がもっと上達した頃にでも、もう一度自分で読み返して、初心を忘れたくないため、自分のためでもあります。
私としては、時速100キロを軽く超えるフリーウェイの運転など、まだまだ無理ですし、ロサンゼルスでは皆やっている縦列駐車もできません(どちらも運転実技試験には出ません)。なので、合格したからと言って、浮かれている場合ではなく、むしろこれからが大事だと思っています。
これから運転実技試験を受ける全ての方が無事合格しますように☆そして、何より安全運転を心がけましょう( ´∀`)bグッ!
最後に私が試験合格した日に行った85℃Bakery Cafeのケーキの写真をどうぞ♪美味しいものを目標にすると、モチベーション上がります。
長い記事でしたが、最後まで読んでいただいてありがとうございました。